昨日のブログでは、コーチの宍戸さまのご紹介を多分にもれなくさせていただきましたが、もちろんそれだけでは意味がございませんので、実際にセミナーと通して学んだことから、「これはキャリアコンサルティングと共通してるな〜」ということを3つほど挙げてみます。
本当は3つでは収まらないんですけど。
共通点その①;基本スキルは3つ
キャリアコンサルティングの基本スキルといっても、元々キャリアコンサルタントを養成している団体が10団体もありますので、もしかしたら基本的なところは異なるかもしれません。ですので、日本キャリア開発協会の考え方をキャリアコンサルティングのベースとして考えていきます。
キャリコンの場合ですと、基本スキルは受容・共感・一致の3つを掲げています。相手の話すことをすべて承認し(受容)、相手の気持ちや感情に寄り添い(共感)、ときには同じ感情を持つ(一致)こととされています。
逆にコーチングの場合ですと、傾聴・承認・質問という3種類があるそうです。3つという点では同じですが、傾聴と承認はキャリコンにもあり、この点では共通しています。また、キャリコンでは質問を基本スキルには挙げていないものの、この項目は重要視されているため、基本的な部分は同じという感覚です。
適切な質問を投げかけ、相手から出てきた言葉を受け入れるという工程は、キャリコンもコーチングも変わることない基本的な部分ですね。
共通点その②;答えはクライアントにある
キャリコンの場合、クライアントに内省を促すことで、ある種の答えを導き出すことが多々あります。この点もコーチングと共通しており、上のコーチングの基本スキルの“傾聴”に該当するそうです。
例えば、「○○がしたいんだけどなかなか出来ない」という相談がきた場合、“出来ない理由”を具現化させることをまずは行います。で、明確になった“出来ない理由”を“出来る理由”に変えていくわけですが、変える要素を持っているのは、やはりクライアントの中にあるわけです。
もちろん、外的要因と内的要因に分かれますが、内的要因が理由の大半であれば、ここを変えるのはやはりクライアントですので、答えはクライアントの中にあるということで結論づけることができ、やっぱり共通点かなと、感じています。
クライアントが求めるであろう答えは、実はクライアントの中にあり、適切な質問で引き出すことは、変わらない部分です。
共通点その③;クライアントに愛を
基本的には、ですが、やはりクライアントに好意的関心を持たないと対話を続けるのは難しいかなと感じます。
この部分はキャリコンでいうところの受容と、コーチングでいうところの承認で同じような感覚ですが、仕事とはいえ全く関心を持たないと対話を進めることができませんし、作業的になっても意味がないかなとすら思います。
(ある公的機関のキャリコン(無資格)ですと、作業的な指導に終始することもあり、相談者としては満足度は高くならないようです)
コーチの宍戸さまはこう仰ってました。
「セッションを受けるクライアントさんには、たっっっぷりの愛情を注いでいます」
相手に好意的関心を持たないと、基本初対面ですから、1時間も話を聞くのって大変ですよ、本当に。
まとめ
コーチングもキャリコンも、対人支援になりますし、そもそもの目的が対話による人材育成になるので基本的な姿勢は同じですね。では何が違うのかと聞かれると、ちょっと答えに詰まりますが、個人的見解としては「手法」かと思います。キャリコンだと“感情”を汲み取ることも重要視されているので、その部分はことなるかなと思います。
とは言っても、クライアントにとってのベストな地点に着地させることが大切な前提ですね。
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奥山 直和

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