ブログでもよく書いてきましたが、「
実はこれ、キャリア心理学の面でもしっかりと実証されています。
子どもの頃の経験や印象が影響するのは本当です
もちろん、全てではありませんということを、
実はこのことはちゃんと実証されており、
マークサビカス:キャリア構築理論
我々キャリアコンサルタントが参考にする書籍では、結構難しく書いてありますが、3つの要素から構成されており、それぞれが職業行動に意味をもたらすことと言うことです。
ここまで書くと、キャリア理論に関わっていない方には、ちんぷんかんぷんになりますね。
個人的な解釈で書きますので、間違っていたらごめんなさいです。
3つの要素は、“①環境とのあてはまり具合”、“②主観・客観的の両側から見て合っているかどうか”、“③その職業を選ぶことへの意味づけ”となります。(ずれていたらほんと怒られそうですね〜)
単純な話ですが、①②③とも採用する側の方なら、面接で判断しますよね?応募してきた方が自社の風土に合うのか、募集した職種に適合していると判断したり、③なんかは応募動機そのもののような気がしますね!
どんな風に影響していくのか?
少し無理やりな例えですが、例え話(といっても実話を少しアレンジ)に当てはめます。
鈴木ケンジ(26)は、専門学校卒業後に地元のスーパーに新卒で入社し5年が経ちました。今現在はある1店舗の部門副責任者として勤務しております。部門責任者をサポートしつつ、日々来店されるお客様への対応もだいぶ板についてきました。
ところが、最近中学の同級生である島田ジュンイチと食事をする機会がありました。
ジュンイチは父親の経営するケーキ屋で働いておりますが、父親の意向とは別の道を考えていました。それは、素材から自前で作るカフェバーを立ち上げることです。ジュンイチは小さい頃、近所の駄菓子屋でもんじゃを食べに行っていましたが、その駄菓子屋には近所のみならず他の学校の子ども達も集まり、みんなでもんじゃを焼いて食べることが、とても楽しい思い出でした。もんじゃに使う具材も、駄菓子屋のおばちゃんが自宅の畑で育てたキャベツを使ったり等、ジュンイチ少年に響くものがあったようです。
それを聞いたケンジは、心を打たれました。なぜならば、幼稚園・小学校の将来の夢は料理人になることだったからです。それは幼い頃に両親と共に行った外食がとても楽しくて、そんな楽しい時間を提供する料理人になりたいと思っていました。
かくしてケンジは少年の頃に思っていた“料理人になりたい”気持ちを抑えられず、スーパーを退社し、地元の飲食店に応募しました。ただし、異職種への転職は、想像以上にハードルが高いと感じました。それでも料理人になりたいケンジは面接でこんなことを話します。
「スーパーで一部門の副部門長を勤めていたことで、サービス業において接客の部分は学んできましたし、食材のこともある程度は知識があります。また、日中は主婦を中心としたパートさん、夜は学生が中心のアルバイトさん達のシフトやマネジメントも担当して来ましたので、店舗のスタッフさんとのやりとりも出来ると思います。何より、自分が小さい頃に感じた、飲食店で過ごす楽しさを、料理人として提供したいです。」
その後、ケンジは無事に採用となり、料理人への第一歩を踏むことができました。
例をキャリア構築理論に沿って解説してみます
少し無理やりな例ではありますが、こちらは過去に相談を受けた実話を元にアレンジしました。
とりわけ簡単に説明しますと、ケンジは少年時代に感じた想いを実現させる為に、スーパーの従業員から料理人へ転身するわけですが、応募動機とも言える③の意味づけはされているわけです。「自身が感じた想いを提供したい」ということは、「楽しかった」という想いを、自分が感じたように両親と食事に行く子ども達に感じて欲しいということですね。
ただ、販売から調理ですので、業種としてはサービス業で共通していますが、職種は異なる為、採用するのもなかなか悩むところです。
これは主観・客観的に見て合っているかどうか、つまり適合性があるかどうかということです。この場合ですと、料理人という職種としては残念ながら適合しませんが、飲食業と考えると、スーパーで身につけた食材の知識が活かせると言う点では適合します。また、お店のスタッフとのコミュニケーションの取り方もある程度は慣れているでしょうから、環境にもあてはまりやすいと、考えられます。
色々とこじつけな部分もありますが、経験した職業や育ってきた背景を柔軟に鑑みて、新しいキャリアへの第一歩として考えられる、そんな応用ができる理論ではないかと個人的には感じています。
まとめ
実は幼稚園の卒園アルバムの将来の夢に「自衛隊員」
少年少女期に夢見た職業に就ける可能性は高く無いかもしれませんが、それでも大切にしていた想いはそのまま大切にして頂きたいですね。
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奥山 直和

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